欧州委、イスラエルとの貿易協定停止を提案 ガザ侵攻に圧力

欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は17日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘に関連し、イスラエルとの貿易協定の停止を提案した。写真は EUのカラス外交安全保障上級代表。ブリュッセルで3日撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 17日 ロイター] – 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は17日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘に関連し、イスラエルとの貿易協定の停止を提案した。現時点では加盟国の十分な支持がなく承認される見通しは立っていないが、EUとイスラエルの政治的な関係が転換点を迎えている可能性が示された。

EUの外相に当たるカラス外交安全保障上級代表はこれとは別に、イスラエルの閣僚2人のほか、イスラエル人入植者と10人のイスラム組織ハマス幹部を対象とする制裁案も提案した。EU当局者によると、対象になる閣僚は極右政党に所属するベングビール国家治安相とスモトリッチ財務相。

イスラエルにとってEUは最大の貿易相手。2024年の財の貿易総額は426億ユーロだった。イスラエルのサール外相は、欧州の提案は「道義的にも政治的にも歪んいる」と反発している。

ドイツ政府報道官はイスラエルとの対話経路を維持したい考えを示し、EUの提案についてドイツ政府としては最終的な見解をまだ取りまとめていないと述べた。

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