米ウクライナ、鉱物協力基金に合計1.5億ドル拠出へ

米国とウクライナが鉱物資源開発を巡る協定の一環として設立した共同投資基金について、両国がそれぞれ7500万ドルを拠出することが17日、当局者の話で分かった。写真はウクライナのスビリデンコ首相。ニューヨークで8月撮影(2025年 ロイター/Kylie Cooper)

[キーウ 17日 ロイター] – 米国とウクライナが鉱物資源開発を巡る協定の一環として設立した共同投資基金について、
両国がそれぞれ
7500万ドルを拠出することが17日、当局者の話で分かった。

ウクライナのスビリデンコ首相は「
米国際開発金融公社(DFC)が7500万ドルの試験的融資を確約した。ウクライナも同額を拠出する」と述べた。DFCは、こうした投資でウクライナの復興と経済回復が支援されると同時に、米国の天然資源の供給網が強化されるとした。

スビリデンコ氏によると、

共同投資基金は
当初エネルギー、インフラ、重要鉱物のプロジェクトに重点を置く。

ウクライナのソボレフ経済相は「米国は天然ガス関連プロジェクトに特に関心を持っている」と指摘。鉱物探査などより先にこうした案件が実現する可能性があると述べた。

DFCは今月、ウクライナに代表団を派遣し、投資候補の案件を調査。ソボレフ氏によると、代表団はウクライナ中部キロボフラード州のチタンやジルコニウム鉱石の鉱床がある地点を視察した。

ウクライナと米国は4月、トランプ米大統領肝いりの鉱物資源開発を巡る協定に合意。協定はウクライナが鉱物採掘から得る収益の半分を共同投資基金に納めることを定めている。米政府は2026年末までに大規模プロジェクトを3件実施したい考え。

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