ドイツ銀、2026年の金価格予想を4000ドルに引き上げ

ドイツ銀行は17日、2026年の金価格予想を平均で1オンス=4000ドルとし、4月時点の予想から300ドル引き上げた。ドバイの市場で3月撮影(2025年 ロイター/Amr Alfiky/File Photo)

[17日 ロイター] – ドイツ銀行(DBKGn.DE), opens new tabは17日、2026年の金価格予想を平均で1オンス=4000ドルとし、4月時点の予想から300ドル引き上げた。中央銀行の旺盛な需要、米ドル安観測、米連邦準備理事会(FRB)の利下げサイクル再開が理由。

金は年初来で約40%上昇し、16日には3702.95ドルを付け最高値を更新した。

ドイツ銀行は、今年の一連の利下げ後、来年は据え置くというFRBの基調シナリオには下方リスクがあると指摘。米連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバー構成の変更やFRBの独立性を巡る不確実性が、金価格の押し上げ要因とした。

公的部門の金需要が中国がけん引する形で2011─21年の平均の2倍のペースで推移する中、リサイクルされた金の供給が今年、予想を4%下回っており、金の上昇の限界が緩和されていると指摘した。

一方で金価格にリスクもあるとし、株式市場の堅調、10年・20年の歴史的トレンドに基づく第4・四半期の金価格の季節的な弱さ、FRBが26年に金利を据え置くことになる米国経済の状況などを挙げた。

米国の貿易交渉の前向きな進展は、企業投資の不確実性を緩和する可能性があるが、金相場への影響は限定的とした。

同行は、26年の銀価格予想を1オンス=40ドルから45ドルに引き上げた。

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Anmol Choubey

Anmol reports on commodities markets, focusing on metals, energy, and agriculture. Beyond journalism, he has a keen interest in geopolitics and enjoys exploring global power dynamics through geopolitical strategy books and political thriller movies.

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