岩手県産食材の取り引きを拡大しようと、岩手自慢の農水産物を県内外の買い付け担当者にPRする商談会が17日、盛岡市で開かれました。

山口知己記者
「ことしは過去最多の32事業者が参加しています。歩く先々で新しい取り引きの芽が生まれています」

この商談会は県が主催し、ことしで4回目です。生産者側として初参加の17社を含む県内32の食品事業者が参加し、買い付け担当者・バイヤー側からは県内外36の事業者が訪れました。

このうち、ことし国の「GI・地理的表示保護制度」に認定された宮古市の「川井赤しそ」を使った商品を販売する企業も初出展しました。

川井産業振興公社 佐々木孝営業課長
「お客さん生の声をダイレクトに聞けるというのは、こういった商談会を通じてじゃないとなかなか聞けないので、商品のアップデートにもつながるのですごく良い商談会」

また、一戸町の奥中山高原で糖度20度を超えるとうもろこし「奥いちきみ」を作る農園は、販路拡大を目指して去年に続き、2回目の出展です。

坂松農園 滝野遼さん
「とてもチャンスだと思っている。私たちはとうもろこしを作っている。バイヤーの方と直接会って、また出展者と連携もとれそうな商談会なので楽しみにしている」

会場には、選りすぐりの野菜や果物、農畜産物などを使った商品などが並び、事業者がバイヤーに試食を勧めながらPRしました。

東京からのバイヤー
「東京で岩手の食材を紹介するお店をやっている。きょうは店で使えるような商品があるかなと思って来た。ありますね。いろいろと。短角牛とか、トマトもすごくおいしかった」

病院の調理担当
「県産の素晴らしい食材の魅力を患者さんに発信して、私たちで調理して出したいなと思って探しに来た」

去年の交流会では、参加した事業者のおよそ6割から7割で、契約や販路拡大につながる成果があったということで、県も今後に期待しています。

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