ロシアのプーチン大統領は16日、ベラルーシと実施した合同軍事演習「ザパド(西方)2025」を視察した。ニジニ・ノヴゴロド州のムリノ演習場で同日撮影の提供写真(2025年 ロイター/Sputnik/Mikhail Metzel/Pool via REUTERS)
[16日 ロイター] – ベラルーシのルカシェンコ大統領は16日、同国とロシアが合同軍事演習「ザパド(西方)2025」で戦術核兵器の発射予行演習を行っていると明らかにした。
また国営メディアによると、ロシアがウクライナとの戦闘で昨年に試験的に発射した極超音速中距離弾道ミサイル「オレシニク」も演習に登場した。
一方、ロシアのプーチン大統領は同日、西部ニジニノブゴロド州で行われた演習を視察した。国営テレビによると、同氏は約10万人の兵士が演習に参加し、約1万点の軍事装備が使用されたと述べた。軍服を着用したプーチン氏は、ベロウソフ国防相らの説明に耳を傾けた後、合同演習はロシアとベラルーシの「連合国家」の防衛に関する訓練が目的と語った。
ベラルーシにはロシアの戦術核兵器が配備されている。ベラルーシ国営通信ベルタによると、ルカシェンコ氏は今回の演習にロシアの戦術核兵器が含まれたのは当然だと発言。「われわれはあらゆる訓練を行っている。彼ら(西側)もそれを知っており、われわれは隠していない。小型の通常兵器から核弾頭の発射まで。われわれはこれら全てを実行できなければならない」と述べた。ただ「誰かを脅すつもりは全くない」とも語った。
ベラルーシ国防省は声明で、戦術核兵器の使用をリハーサルしたほか、ロシアが昨年11月に初めてウクライナに向けて発射したオレシニクも配備されたことを確認した。
プーチン氏は昨年、ベラルーシに2025年後半にオレシニクを配備する可能性があると述べていた。
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