ロシア安全保障会議副議長のメドベージェフ前大統領(写真)は、現在作成中の2026年予算案は「戦時予算」だとし、ウクライナ戦争の退役軍人支援を含む社会保障費が財政均衡の犠牲になってはならないとの認識を示した。モスクワで4月撮影(2025年 ロイター/Sputnik/Yekaterina Shtukina/Pool via REUTERS)
[モスクワ 16日 ロイター] – ロシア安全保障会議副議長のメドベージェフ前大統領は、現在作成中の2026年予算案は「戦時予算」だとし、ウクライナ戦争の退役軍人支援を含む社会保障費が財政均衡の犠牲になってはならないとの認識を示した。
メドベージェフ氏は予算案の審議に先立ち、プーチン政権与党「統一ロシア」の議員に対し、「予算は決して容易なものではなく、率直に言えばこれは戦時予算だ」とした上で、「均衡予算」という言葉は「婉曲表現」にすぎないと指摘。「いわゆる均衡のために国の発展を犠牲にしてはならない」とした上で、同党が選挙公約として掲げる複数の社会支出計画に言及した。
ウクライナ戦争による軍事支出増から、ロシアの25年の国防と国家安全保障の支出は計17兆ルーブル(2040億ドル)に達しており、政府は今年の財政赤字が国内総生産(GDP)比1.7%を上回ると予想している。
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