カナダ統計局が16日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比上昇率が1.9%となった。オンタリオ州トロントの食料品店で3月撮影(2025年 ロイター/Arlyn McAdorey)
[オタワ 16日 ロイター] – カナダ統計局が16日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比上昇率が1.9%となった。7月の1.7%上昇からは加速したものの、ロイターがまとめた市場予想の2.0%上昇を下回った。インフレ率には高止まりの懸念があるものの、カナダ銀行(中央銀行)が17日に利下げを決定するとの見通しが高まった。
CIBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、アンドリュー・グランサム氏は「今後数カ月でコアのインフレ指標がさらに鈍化すると見込まれる。17日の25ベーシスポイント(bp)の利下げに加え、10月会合でも追加利下げを予想している」と述べた。
前月比では0.1%下落。市場予想は0.1%上昇で、7月は0.3%上昇していた。
ガソリンを除いたCPIは前年同月比2.4%上昇、7月までは3カ月連続で2.5%上昇だった。ガソリン価格は12.7%下落。7月も16.1%下がっていた。ガソリン購入への炭素税が廃止された影響が残っている。前月比は1.4%上昇した。
食品価格は前年同月比3.4%上昇と、7月の4.7%上昇から鈍化した。
コアインフレ指標の一つであるCPI中央値は前年同月比3.1%上昇と前月と同水準。CPIトリム値は3.0%上昇と、前月の3.1%上昇から伸び率が鈍化した。
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