全国の土地の価格を調べたことしの「地価調査」が公表され、佐賀県は住宅地や商業地など、すべての用途をあわせた地価の上昇率が平均で2%となりました。
このうち工業地では、鳥栖市と基山町の上昇率が全国でトップクラスとなりました。

「地価調査」は毎年7月1日時点の土地の価格を都道府県が調べるもので佐賀県は県内213地点の地価を調査し、その結果を公表しました。

それによりますと、住宅地と商業地、工業地のすべての用途をあわせた地価の上昇率は平均で2%でした。

このうち工業地は県内の平均が1平方メートルあたり2万2700円でしたが、▼基山町小倉野入は去年から24.2%上昇して5万9000円と上昇率で全国5位となり、▼鳥栖市藤木町は去年から20%上昇して8万4000円で上昇率が全国9位ととなりました。

調査を担当した不動産鑑定士によりますと、九州自動車道に去年、新たにETC専用の小郡鳥栖南スマートインターチェンジが開通したことで、周辺の渋滞が緩和され、基山町や鳥栖市は物流施設の用地としての需要がいっそう高まり、地価の上昇が続いているということです。

また▼商業地は平均が4万7100円、最高価格が佐賀市駅前中央の33万円、▼住宅地は平均が2万3100円で、最高価格が佐賀市赤松町の10万円でした。

不動産鑑定士の有※ヨシ寛さんは「地価が上がっている所と、下がっている所があり二極化している。景気が急に減速するような動きは見られないので、利便性の高い土地の地価は、今後も上昇が続くと見ている」と話していました。

※ヨシの字は「吉」の下の横線が長い字。

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