シベリア抑留慰霊祭 犠牲者を追悼 遺族ら約60人参列【佐賀県佐賀市】
終戦後に旧ソ連のシベリアに抑留され、過酷な労働などによって犠牲になった人を弔う慰霊祭が佐賀市で開かれました。
慰霊祭は旧ソ連のシベリアに抑留された人の体験などを風化させないよう活動する団体などが開いたものです。
県内の抑留体験者やその遺族など約60人が参列し、祭壇に花を手向けて祈りをささげたほか、遺族の代表が追悼の言葉を述べました。
また16歳の頃から2年間以上にわたりシベリアに抑留され、80年経った今も語り継ぐ活動を行なう福岡市の佐藤隆さんが帰国までの自らの経験を語りました。
【シベリア抑留を経験 佐藤隆さん】
「6カ月間鉄道工事に従事します、行ったところは家もない、マンションもない、駅もない、ただ線路があるだけのところもうダメかなと思いましたけれども」
太平洋戦争終結後旧ソ連軍が日本兵などに極寒の地で強制労働をさせたいわゆるシベリア抑留では、約5万5000人が帰国できず死亡したといわれていて、そのうち570人ほどが県内関係者と特定されています。
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