公開日時 2025年09月16日 16:50
			

那覇市街地空撮
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	当間 詩朗					
沖縄県が16日に公表した2025年7月1日時点の県内地価調査結果は、全用途(林地を除く)平均が2014年から12年連続で上昇した。上昇率は6・1%(前年5・9%)で、東京都の7・7%に次いで全国で2番目に高い結果となった。住宅地の伸び率は前年比で0・1ポイント伸び幅が縮小したものの、5・7%で10年連続で全国トップの伸び率となった。
国内外からの観光客の回復や民間ホテル開発、ジャングリアの開業などを背景に経済活動が活発化していることに加え、県民の住宅需要も底堅く、地価の上昇基調を下支えした。昨年同様に本島北部地域、宮古島市などの離島地域の地価の伸びが顕著となった。
用途別では商業地が7・1%(前年6・1%)で全国3位、工業地が9・1%(同10・6%)で全国2位の上昇率だった。
調査地点は前年と同数の284地点。上昇したのは259地点で24年より6地点増加した。住宅地の上昇地点数は176で前年より4地点増えた。市町村別で見た変動率は、11・2%の宮古島市と今帰仁村が首位でランクイン。3位は10・7%の恩納村と宜野座村が並んだ。宮古島市下地上地は県内1位で全国7位。県内3位の宮古島市伊良部は全国9位にランクインした。
商業地の上昇地点数は前年比1地点増の74地点。観光需要回復の影響が大きく、空港や幹線道路、観光施設へのアクセスが良い地点で地価が伸長した。工業地は前年同様に5地点で上昇。伸び幅は1・5%縮小したものの、流通関連の需要が根強く、高止まりの水準で推移した。
1平方メートル当たりの最高価格は住宅地が35万1千円で那覇市天久2丁目(3・2%)。那覇市天久2丁目は9年連続の首位。商業地では那覇市松山1の1の14が146万円(8・1%)で35年連続で1位となった。
(当間詩朗)
 
						
			
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