9月14日実施されたドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン(NRW)州の市町村選挙で、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が躍進した。写真は、出口調査結果を受けて喜ぶ党関係者ら。ゲルゼンキルヒェンで撮影(2025年 ロイター/Leon Kuegeler)
[ケルン 15日 ロイター] – 14日実施されたドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン(NRW)州の市町村選挙で、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が躍進した。複数の市長選で同党の候補が初めて決選投票に進出した。
AfDの得票率は14.5%と、5年前の約3倍。
メルツ首相率いる与党・キリスト教民主同盟(CDU)は最大勢力を維持したものの、得票率は33.3%で、5年前と比べて約1ポイント低下した。
CDUの連立相手である社会民主党(SPD)の得票率は24.3%から22.1%に低下した。
ゲルゼンキルヒェン、デュイスブルク、ハーゲンの市長選では、AfDの候補が初めて決選投票に進んだ。
NRW州はドイツで人口が最も多い。AfDのワイデル共同党首は「NRWでは、もはやAfDを無視することはできない」と表明した。
今回の選挙は、メルツ首相率いる連立政権にとって初の試練となった。連立政権を巡っては、低迷する経済や移民に対する有権者の懸念にうまく対処できていないとの批判が出ている。
AfDは移民対策を優先課題に掲げ、2月の連邦議会選挙では第2党に躍進した。米起業家のイーロン・マスク氏もAfDを支持している。
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