FRB理事にミラン氏、米上院が僅差で承認

 9月15日、米上院は、ミラン大統領経済諮問委員会(CEA)委員長(写真)を連邦準備理事会(FRB)理事に充てる人事案を48対47の僅差で承認した。2月27日、ワシントンで撮影(ロイター/Annabelle Gordon)

[ワシントン 15日 ロイター] – 米上院は15日、大統領経済諮問委員会(CEA)のミラン委員長を連邦準備理事会(FRB)理事に充てる人事案を48対47の僅差で承認した。トランプ大統領としては、これまで要求してきた利下げにより前向きな人物をFRBに送り込めることになった。

FRB理事候補が上院で承認されるには通常数カ月かかるが、ミラン氏の場合は6週間もかからなかった。今回の人事は突如辞任したクーグラー理事の職を引き継ぐもので、任期は1月31日まで。ミラン氏はFRB理事を務める間もCEA委員長職を維持し、無給休職となる。

事務手続きや就任宣誓を待って、ミラン氏は16日から2日間にわたって行われる連邦公開市場委員会(FOMC)に参加する。

ミラン氏は、トランプ氏の関税政策がインフレを引き起こすことはないと繰り返し主張しており、移民取り締まりなどの政策が住宅需要を緩和することで幅広い価格圧力を和らげると述べている。

野党・民主党はミラン氏をトランプ氏の「操り人形」だと非難している。前回のFOMCでは、トランプ氏が1期目に任命したボウマン、ウォーラー両理事が利下げを主張し、金利据え置きに反対票を投じた。

アナリストらは、両理事が17日までの会合で市場予想の0.25%より大幅な利下げを支持する可能性があると指摘している。

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