カナダ首相、アングロに本社移転要請 テック買収の条件=報道

 9月15日、カナダのカーニー首相(写真)が資源大手アングロ・アメリカンに対し、本社をカナダに移転しなければ、カナダ鉱山会社テック・リソーシズの買収を許可しないと述べたと、カナダ紙グローブ・アンド・メールが関係者2人の話として報じた。8月26日、ラトビアのリガで撮影(2025年 ロイター/Ints Kalnins)

[15日 ロイター] – カナダのカーニー首相が資源大手アングロ・アメリカン(AAL.L), opens new tabに対し、本社をカナダに移転しなければ、カナダ鉱山会社テック・リソーシズ(TECKb.TO), opens new tabの買収を許可しないと述べたと、カナダ紙グローブ・アンド・メールが関係者2人の話として15日に報じた。ロンドンに本社を置くアングロ・アメリカンとカナダのテックは先週、530億ドル規模の合併計画を発表した。業界のM&A(合併・買収)としては史上2番目の大きさとなる。合併後の新会社アングロ・テックはカナダに本社を置くが、主要な上場先はロンドンとなる予定。

報道によると、カーニー氏はアングロ・アメリカンとの会談で、本社移転はテックの買い手候補が満たさなければならない条件であることを明確にしたという。

アングロ・アメリカンの広報担当者はこの報道に関するコメントを控えたが、事業やプロジェクトが主に南北アメリカ大陸を拠点としていることを考えると、合併後の会社の所在地としてバンクーバーは自然な選択だというダンカン・ワンブラッド最高経営責任者(CEO)の先週の発言に言及した。

広報担当者は「アングロ・アメリカンも長年、バンクーバーに南北アメリカ大陸の探査チームを置いており、この体制には慣れている」と、ロイターに電子メールで述べた。

ロイターはこの報道をすぐに確認できなかった。カナダ首相府はロイターのコメント要請にすぐには応じなかった。テックはコメントを控えた。

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