はらぺこライターの旅人間です。石川県羽咋市にやって来た。羽咋市といえば、まず思い浮かぶのは車で走れる砂浜「千里浜なぎさドライブウェイ」だろう。また、他には「UFOのまち」としても知られている。目撃談が数多く寄せられており、市内には「コスモアイル羽咋」という宇宙科学博物館まである。
そんなJR羽咋駅前に、ちょっと変わったモニュメントがあるという。
それは「ズズズズズズー」という擬音の彫刻で、その先には「ジャーン!」という台詞に続いているようにもみえる。
その上にはUFO型のオブジェがある。改めて、ここは「UFOのまち」である。
駅前に並ぶこれらのモニュメントは、羽咋駅前通り商店街事業協同組合が2005年3月に設置したもの。石の彫刻は彫刻家・馬渕洋氏の手による作品で、その形が人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する擬音に似ていることから、いつしか「ジョジョ石」と呼ばれるようになったという。
さらに駅から少し歩くと、「ゴゴゴゴゴ」や「ドドドドド」といった擬音石も点在しており、これらは写真スポットとして人気だ。
このような「ズズズズズズー」や「ジャーン!」といった響きは、むしろ宇宙人側の視点のようにも感じられる。
まるで「どう、驚いた?」とでも言っているかのようにも感じられて面白い。
この羽咋市周辺では昔から「空を飛ぶ不思議な光」や「未確認飛行物体」の目撃談が数多く報告されていたという。代表的なのが、江戸時代から語り継がれる「そうはちぼん伝説」である。秋の夜、眉丈山(びじょうざん)の中腹を、不気味な光が群れをなして移動していったという。
また、駅前にはUFO型の街灯も設置されている。今回は昼間に立ち寄ったが、夜になればライトアップされた駅前の雰囲気を楽しそうだ。
宇宙人やUFOの存在については、今なお賛否いろいろだ。羽咋市の「UFOのまち」も、最初は冗談みたいに映るかもしれない。けれど、その突拍子もないテーマを真剣に受け止め、街おこしに全力を注ぐ姿勢はなんとも清々しい。ユーモアと本気が同居する羽咋の取り組みには、これからもますます期待したい。
宇宙に興味のある方は、駅から徒歩15分ほどの場所にある宇宙科学博物館「コスモアイル羽咋(外部リンク)」に足を運んで欲しい。見ごたえ抜群ですよ。
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