大阪市の夢洲(ゆめしま)で今年4月に始まった大阪・関西万博が、10月13日の閉幕まで残り1カ月となった。万博会場の隣接地ではすでにIR(統合型リゾート)の工事が始まっており、万博会場の跡地利用については「サーキット」や「世界クラスのウオーターパーク」といった案が出ている。ここに、2030年代に発生が予想される南海トラフ巨大地震の津波に備え、関西の防災拠点としての整備を提言したい。

 大阪府は13年8月、南海トラフ巨大地震が起きた場合の被害想定を公表した。大阪市は最悪の場合には最大震度6弱の地震に見舞われ、最大5.4メートルの津波が2時間で大阪湾に押し寄せる結果、JR大阪駅周辺を含む広い範囲で浸…



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