スイス・バーゼルで開催された2025年ユーロビジョン・ソング・コンテストでリハーサルに臨むイスラエル代表の歌手ユバル・ラファエルさん(2025年5月15日撮影)。(c)Fabrice COFFRINI/AFP
【AFP=時事】スペインのエルネスト・ウルタスン・ドメネク文化相は15日、来年のユーロビジョン・ソング・コンテストにイスラエルが参加する場合、スペインはイベントをボイコットすべきと語った。他の欧州諸国も参加見送りを示唆している。
スペインでは前日、首都マドリード中心部で行われた親パレスチナ抗議デモの影響で、自転車ロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャの最終ステージが中止となった。
デモ参加者は、レースにイスラエル・プレミアテックが出場することに反対し、警察の制止を振り切ってコースに侵入。イスラエルへのボイコットを求めて声を上げたため、大会主催者は最終ステージを中止せざるを得なくなった。
ウルタスン文化相は、「次回のユーロビジョンにイスラエルが参加しないようにしなければならない。アイルランド、スロベニア、アイスランド、そしてオランダがすでに表明しているように、イスラエルを排除できなければ、スペインも参加すべきではない」と公共ラジオで語った。
同氏によると、イスラエルの参加については、イベントの主催者である欧州放送連合が決定権を持っている。
スペインのペドロ・サンチェス首相も5月の前回大会後に、パレスチナ自治区ガザ地区での軍事作戦を理由に、イベントからイスラエルを排除すべきだと述べていた。
ユーロビジョンは世界最大の生放送音楽イベント。今年のバーゼル大会は37か国で1億6600万人が視聴した。
【翻訳編集】AFPBB News
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