熱くスイング 元気届け 金沢ジャズストリート開幕 能登応援ステージや物販

能登復興支援特別ステージで演奏と歌声を響かせる「福井ニューサウンズ」=金沢市役所庁舎前広場で

 金沢市を舞台にしたジャズの祭典「金沢ジャズストリート2025」が13日開幕した。15日までの3日間の日程で、能登の復興を応援するステージをはじめ、市内各地でライブが催される。市役所庁舎前広場を会場とする能登復興支援特別ステージは初日、福井県の「福井ニューサウンズ」がトップバッターとして「A列車で行こう」など8曲を響かせ、市民らを楽しませた。(谷口大河)

 福井で最も歴史の長いビッグバンドで、今回が初参加。リーダーの西浦久泰さん(65)は「楽しんで演奏できた」と笑顔を見せた。トロンボーンを手にステージに立った福井市の会社員野尻啓(はじめ)さん(61)は昨年3月から被災地に月1、2回通い、家屋の片付けなどの活動に取り組んできた。「一日も早く復興してほしいし、時間が許す限りボランティアを続けていきたい」と話した。

 会場には復興への願いを込めた九谷焼のブローチと箸置き、珠洲市の揚げ浜塩田の塩を使った菓子を販売する「ケービーエフ」、能登産ブルーベリーを使ったクレープやジュースがある「リトカフェ」のキッチンカーなどが出店。義援金を募る箱も置かれた。

 金沢ジャズストリートは2009年からコロナ禍の20年を除き毎年開催。家族3人で来ていた金沢市の公務員中村明日香さん(34)は「子どもが小さくても気軽に音楽を聴けていい。会場をいくつか巡りたい」と話した。

 公式ホームページでプログラムの詳細を紹介している。最終日の15日には小中高生らが出演する「ジュニア・ジャズ・フェスティバル」が市文化ホールである。

WACOCA: People, Life, Style.