多くの人でごった返す日本のラッシュアワー(写真はイメージ)【写真:PIXTA】多くの人でごった返す日本のラッシュアワー(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 海外を訪れた際には、その土地ならではの日常を体験したいもの。とはいえ、世界屈指の鉄道網を誇る東京の朝のラッシュは、多くの外国人観光客にとって衝撃的な光景です。14日に開幕する東京2025世界陸上の取材で来日中の、カナダ公共放送CBCのリポーター、デヴィン・ハーロウさんは、日本ならではの驚きの体験をSNSで報告して話題になっています。

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日本の朝を体験 複雑な構造は日本人でも迷うことが

 2021年の東京五輪では、取材の傍ら日本のコンビニグルメを堪能し、話題になったデヴィンさん。2023年の世界水泳福岡大会では“本場”の博多ラーメンを楽しむなど、日本の「食」のレポートが注目を集めました。そして今回は、世界陸上の取材と新婚旅行を兼ねて来日しています。

 いよいよ世界陸上も開幕。その事前取材に向かう道中、東京ならではの通勤ラッシュを体験すると、X(ツイッター)にこう投稿しました。

「新宿駅の朝のラッシュアワー。日本の国立競技場へカナダ選手へのインタビューに向かう途中です。いくつもの路線が交差する駅をナビゲートするのは少し怖いけれど、ぎゅうぎゅう詰めの電車に何度か乗れば慣れてくるものですね」

 添えられた写真には、新宿駅のホームを大勢の人が行き交い、列を作って秩序正しく車内に乗り込む様子が写っています。日本の通勤風景を象徴する一枚です。

 デヴィンさんが利用した新宿駅は、1日の平均利用者数が約350万人ともいわれ、「世界一利用者が多い駅」としてギネス世界記録に認定されたこともある巨大ターミナル。JR各線に加え、私鉄や地下鉄のアクセスもあり、複雑な乗り換え動線は日本人でも迷うほど。外国人の目には、そのスケールと秩序立った人の動きが驚きとして映り、感動さえ覚えるようです。

 デヴィンさんの投稿には、「見ているだけで不安になる光景だよ」「世界一の駅である理由がよくわかる!」といった、日本のラッシュアワーに驚く声が殺到しました。また、「私たちが迷ったとき、日本の人たちはとても親切で助けてくれた」「東京は本当に特別な体験。でもその通り、みんな他人にとても気を配り、思いやりがあり、社交的だ」と、過去に訪日した際の思い出を語るコメントも寄せられています。

 グルメだけではなく、日本の日常も味わったデヴィンさん。滞在期間中に、日本ならではのさまざまな体験を楽しんでほしいですね。

(Hint-Pot編集部)

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