【9月13日 東方新報】自然資源部は8月11日、中国で初めて設立された5つの国家公園すべてが、所有権の確定と登記を完了したと発表した。これにより、ジャイアントパンダ国家公園、東北虎豹国家公園、海南熱帯雨林国家公園、武夷山国家公園、三江源国家公園の各国家公園が「登記簿」を持つことになった。
資源の実態把握と台帳作成を経て、この5つの国家公園について「誰が所有するのか」と「誰が管理するのか」が明確になった。三江源国家公園内の自然資源はすべて国有であり、他の4つの公園内の自然資源は国有と集団所有が混在している。東北虎豹国家公園は自然資源部が全民所有の自然資源資産の所有者としての職務を直接担い、残る4つの公園は自然資源部が関連する省級人民政府に委託して所有者としての職務を代理させる。
所有権の確定・登記によって、自然資源に関する所有権紛争の一部が解消され、全民所有と集団所有の境界、全民所有と異なる行政レベルの政府が行使する所有権の境界、異なる集団所有者間の境界、さらには自然資源の種類ごとの境界が明確化された。これにより、あらゆる自然資源の権利関係と自然状況を一枚の地図にまとめることが可能になり、今後、国家公園における全民所有自然資源資産の処分や配分、有償使用などにおいて権限と責任の根拠が示されることになる。
自然資源部 自然資源確権登記局の邱烈飛(Qiu Liefei)副局長は、重要な生態価値を持つ国家公園の範囲を国土空間上で正確に確定し、法定の登記という形で、各種自然資源資産の所有権主体を明確にし、国有と集団所有の権利関係をはっきりさせたと説明した。また、不動産登記情報とも関連付けることで、所有者が不明確であったり、境界が曖昧であったりする問題を解決したという。(c)東方新報/AFPBB News
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