8月8日の記録的な大雨による県内の被害額は、約272億円に上ると見込まれています。1500棟を超える住宅被害も明らかになっていますが、車両の浸水によるJAFへのロードサービスの依頼が、400件以上あったことも分かりました。
8月8日、県内で線状降水帯が2度発生し、姶良市や霧島市を中心に大きな被害に見舞われました。住宅の全壊が8棟、半壊・一部損壊が59棟、床上・床下浸水は約1500棟に上っています。
11日の県議会では、車両の被害についての質問が上がりました。県は、車両の被害は調査の対象外だとしたうえで、大雨の影響によると推定される、JAFへの車両の浸水に関するロードサービスの依頼が、436件に上ったと説明しました。
県は、この大雨による被害額が約272億円に上ると明らかにしています。約450か所で河川の護岸が損壊するなど、公共土木施設の被害が約153億円。水田への土砂の流入や用水路の埋没など、農林水産関係が105億円。商工業関係は、設備の水没や店舗の浸水など、約14億円に上るということです。
県は、復旧にかかる費用について、当初予算に計上している100億円を執行できるとした上で、追加の予算措置も含め、速やかに対応したいとしています。

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