ポーランドのトゥスク首相は、ロシアのドローン(無人機)による領空侵入は意図的ではなかった可能性があるとのトランプ米大統領の見解を否定した。欧州の首脳らは、トランプ氏の曖昧な態度に苦慮している。
関連記事:ポーランド、領空侵入のロシアのドローン撃墜-NATO第4条発動 (2)
トランプ氏は10日、領空侵入の事案について、「間違いだった可能性がある」とした上で、「この状況に関わるあらゆることに満足していない」と述べていた。
関連記事:トランプ氏、ロシア無人機侵入「間違いだった可能性」-不満も表明
トゥスク首相は12日、X(旧ツイッター)に「われわれもポーランドへのドローン攻撃が間違いであれば良かったと思う」としつつ、「だがそうではなかった。われわれは分かっている」と続けた。
ドローンの残骸による被害を調査する当局者(9月11日)
Photographer: Czarek Sokolowski/AP Photo
今回のドローン侵入は、トランプ氏がポーランドのナブロツキ大統領をホワイトハウスに迎え、北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるポーランドでの米軍駐留の継続さらには拡大を約束した1週間後に起きた。ロシアによるウクライナへの全面侵攻が始まって以来、ポーランドは西側諸国による対ウクライナ支援の主要拠点になっている。
領空侵入から数時間後、トランプ氏は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に、「ロシアがポーランド領空をドローンで侵犯するとはどういうことか。さあ始まるぞ!」と投稿したが、詳細な説明はなかった。
原題:Poland To Trump: Russian Drone Incursion Wasn’t a Mistake(抜粋)
WACOCA: People, Life, Style.