ロシア中銀、1%利下げ インフレ警戒で予想幅下回る

ロシア中央銀行は12日の理事会で、主要政策金利を1%ポイント引き下げ17%にすると決定した。モスクワのロシア中銀本部で同日撮影(2025年 ロイター/Ramil Sitdikov)

[モスクワ 12日 ロイター] – ロシア中央銀行は12日の理事会で、主要政策金利を1%ポイント引き下げ17%にすると決定した。ロイターがまとめたアナリスト予想は、2%ポイントの引き下げだった。中銀は声明で「インフレ期待はここ数カ月で大きく変わらず、全体的に高止まりしている。インフレの持続的な落ち着きが阻害される可能性がある」と警戒感を示した。

声明では、中期的な見通しについても「依然としてインフレ上振れリスクが物価落ち込みのリスクを上回っている」と指摘した。

今年前半にルーブルが対ドルで40%を超えて上昇したことで輸入品の価格下落につながり、中銀のインフレ対策にプラス効果をもたらしていた。ただ今週通貨ルーブルが5%下落したことから、市場では中銀が大幅な利下げに踏み切るかどうか疑問視する声も出ていた。

BKS証券のイリヤ・フェドロフ氏は「利下げ幅がより小さかったのは、融資増加と通貨供給の拡大によるルーブル安が背景にある」との見方を示した。

中銀は今回、潜在的なインフレ要因の一つとして、為替レートを挙げた。財政正常化に関しては「今年初頭から累積した財政赤字を踏まえると、まだ実現していない」とした。

ロシア経済は急減速し、成長率は2024年の4.3%から、25年は1.2%に低下すると予想されている。経済停滞、景気後退の可能性も懸念されている。ただ、プーチン大統領は先週、融資が継続的に増えていることを挙げ、経済の停滞を否定した。

年間インフレ率は7月が8.79%、8月は8.14%となっている。

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