県内各地で受け継がれる伝統の踊り、エイサーを披露する県内最大規模の催しが沖縄市で始まります。
今回は初めて、陸上自衛隊のグループが出演することになり、一部の市民から「平和を象徴するものでもあり看過できない」として、反発の声があがっています。
「沖縄全島エイサーまつり」は、毎年、旧盆明けに沖縄市で行われていて、各地の伝統を受け継ぐ青年会などが勇壮な演舞を披露します。
70回目となる今回は、12日夜から14日夜まで、3日間の日程で開かれますが、初日の12日、「陸上自衛隊第15旅団エイサー隊」が初めて参加することになり、一部の市民から反発の声があがっています。
その理由について、今月8日に会見した市民のグループは、「エイサーは先祖を供養する伝統芸能で沖縄の大事な文化だ。終戦から10年後に始まったという経緯から平和を象徴するものでもある。自衛官個人を否定するわけではないが看過できない」と述べ、沖縄市や陸上自衛隊第15旅団に出演を取りやめるよう求めました。
実行委員会事務局の沖縄市文化芸能課によりますと、市から出演を依頼したということで、「エイサーの活動をしている方々に幅広く声をかけた。自衛隊ということを意識したわけではない」としています。
第15旅団によりますと、およそ40人が私的な活動として演舞を披露するということで、「地域との一体化の観点から非常にありがたい機会だ」としています。
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