中国の与信は8月に前年同月比で鈍化した。資金需要の低迷に加え、政府がインフラ投資などの支出に充てる借り入れを抑制したことが響いた。融資は市場予想を下回る伸びにとどまった。

  中国人民銀行(中央銀行)が12日に公表したデータを基にブルームバーグが算出したところ、経済全体のファイナンス活動を示す広義の与信指標、社会融資規模は8月に2兆6000億元(約54兆円)増加した。前年同月は3兆元増えていた。ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は2兆5000億元の増加だった。

  8月の新規融資は5890億元の増加となり、予想中央値の7000億元増に届かなかった。

  8月のマネーサプライ(通貨供給量)統計では、M2が前年同月比8.8%増えた。予想は8.6%増だった。

  中国は不動産価格の下落で住宅関連の融資需要が激減した影響から抜け出せずにいる。政府は製造業やハイテク分野への低利融資を促しているが、企業収益の低下や雇用環境の悪化を背景に、全体的な融資需要は低調なままだ。

原題:China’s Credit Expansion Slows on Weak Demand, Slower Bond Sales、China’s Jan.-Aug. New Loans 13.46t Yuan; Est. 13.57t Yuan (抜粋)

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