この夏に最も名をあげた投手として、2年生では出雲暖人投手の名前が真っ先に挙がる。

その理由は中京大中京との4回戦、0-1で敗れたものの、中京大中京打線をタイムリー無しの1点に抑え込んだから。

中京大中京の高橋源一郎監督がその投球術にやられたと試合後も話をしていました、そのあたりの話を伺いつつ、刈谷北に来た経緯や今後の目標を聞きました。

刈谷北 出雲暖人 投手(2年)

〇中京大中京戦を振り返って

出雲投手に夏の中京大中京戦後の反響を聞くと「クラスの同級生からもすごいと言われました(笑)。両親も職場ですごいって言われたそうで、それを聞いて素直にうれしかったです」。

私の記事を以前から見ていたりしてくれていたそうですが、中京大中京戦の後は媒体でも取り上げられ、出雲投手自身のことを褒める内容が増えたことも実感している。「取り上げられるのはうれしいしびっくりします。そんなにすごいことなのかなという感じ」と屈託なく笑う。

実は中京大中京とは夏の対戦前の5月に練習試合をしていた。一般的に初対戦よりも2度目の対戦というのはピッチャーが不利なことが多い。球筋を見ている分、打者は対応しやすくなるためだ。しかしこれをプラスに変えたのは出雲投手の方だった。

日比悠介監督は「中京大中京の各打者の研究は結構しました。そのうえで出雲はタイミングをずらすなど、投球を工夫していた。それが1点で抑えた要因かなと思います」とうなずいた。
中京大中京の高橋監督も一目を置く出雲投手。どういう特徴があるのか詳しく聞きました。

大きく名前を挙げた中京大中京戦での投球

〇ピッチングの特徴

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