2025年9月11日 18:30
授業中にフラスコが破裂した中学校(兵庫・姫路市)
兵庫県姫路市の中学校で11日、理科の授業中にフラスコが破裂し、教員と生徒あわせて16人が病院を受診し、このうち教員を含む6人がケガをしました。
現場は姫路市延末の姫路市立山陽中学校の教室内で、市の教育委員会などによりますと、午前11時ごろ、中学1年生の理科の授業で、三角フラスコ内に亜鉛と塩酸を混ぜて水素を発生させる実験中、発生した水素に引火しフラスコが破裂しました。
これにより、50代の男性教員1人と生徒15人が額や手の切り傷や爆発音による耳の違和感などを訴え、職員が車やタクシーを使って病院を受診し、このうち教員1人と生徒5人の計6人がケガをしたということです。
実験は教室内で行われ、35人の生徒が授業を受け、男性教員が実験を行いましたが、指導書では三角フラスコではなく試験管で実験を行うことになっていて、水素でふくらんだシャボン玉がガラス管から離れたところで火を近づけるべきところを、火をガラス管に近づけすぎたことが破裂の原因とみられています。
市の教育委員会は11日午後6時半から会見を開き、「生徒に負傷者を出してしまい、生徒や保護者、市民の皆様に不安を感じさせたことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪した上で、再発防止に向けて「実験の安全を確保し、適切な手順を順守するよう呼びかける」としています。
最終更新日:2025年9月11日 20:11
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