毎年、多くの人でにぎわう古都・奈良の冬の伝統行事、若草山の「山焼き」が来年(令和8年)から一部のエリアを有料化して安全面を確保していくことになりました。

毎年1月に行われる奈良市の若草山の山焼きは、無料で観覧することができ、特に山が炎に包まれる様子や花火の打ち上げが近くで見られる ふもとのエリアには1万人を超える観客が詰めかけます。

こうした状況に 奈良県などでつくる実行委員会は 人が折り重なって倒れる「群集雪崩」が起きる危険が高まっているとして、来年の山焼きから一部のエリアを有料化して観客を制限することにしました。

有料エリアとなるのは▼若草山のふもとで、観客数は最大で6000人ほど、また、▼奈良公園バスターミナルの屋上も有料化され最大300人ほどを想定しています。

料金はどちらも1人2000円で、売り上げは警備の強化などに充てるということです。

来年の若草山の山焼きは1月24日の土曜日に行われ、有料エリアのチケットは ことし11月中旬ごろから前売りで発売される予定です。

WACOCA: People, Life, Style.