ポーランドは、東部国境沿いに航空制限を導入した。ロシアのドローン(無人機)による領空侵犯への対応で、ロシアがベラルーシと12日から行う大規模な軍事演習にもポーランドは警戒している。
ポーランド航空管制局は11日、同国空軍作戦司令部の要請に基づき、「国家安全保障を確保するため」12月9日まで制限が課されると発表。東部国境地域では軍用機を除き、「日没から日の出まで、全面的に飛行禁止とする」と説明した。
ロシアとベラルーシの軍事演習を警戒し、ラトビアも東部国境の領空を少なくとも1週間閉鎖すると同国国防相が11日明らかにした。
ポーランドのボサツキ外務副大臣はドローンの領空侵犯について、「この攻撃は計画され、軍事演習を前に意図的に実行された」と公共放送に語った。同国はまた、ベラルーシとの国境も閉鎖する計画だ。
ポーランド当局は北大西洋条約機構(NATO)加盟国に対し、NATO東端の防衛強化でどのような貢献が可能か精査を要請した。
ポーランド・ベラルーシ国境
Photographer: Damian Lemanski/Bloomberg
同国のシコルスキ外相はラジオ局RMFに対し「現時点での最優先課題は防空と対ミサイル能力だ。これは戦争から得られた必要な教訓だが、軍事同盟としてわれわれは学習が遅過ぎる」と指摘。さらに「戦争の新しいやり方は、ドローンの大群による攻撃だ」とも述べた。
同国軍のククラ参謀総長によれば、10日のドローン迎撃ではオランダ空軍のF-35戦闘機が決定的な役割を果たした。「それがゲームチェンジャーになった」と、同参謀総長はテレビ局TVN24に述べた。
原題:Poland Imposes Air Traffic Restrictions Along Eastern Border(抜粋)
Latvia to Close Airspace Over Its Eastern Border for One Week(抜粋)
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