最新ニュース 五輪開会式音楽担当・小山田圭吾いじめ告白記事炎上も組織委は続投方針「最後まで尽力していただきたい」
https://www.youtube.com/channel/UCPln6MgOKbyff8iJBqE34fQ?sub_confirmation=1 東京五輪・パラリンピック開会式で楽曲制作担当に起用されたミュージシャンの小山田圭吾(52)が16日、過去に雑誌のインタビューで告白した学生時代のいじめについて謝罪コメントをツイッターなどに掲載した。大会組織委員会は「不適切発言」と認めつつ、小山田を引き続き起用すると発表した。
小山田はいじめを認め「深い後悔と責任を感じております」と謝罪。「受け入れてもらえるのであれば、直接謝罪をしたい」とした。開会式への関与については「不快な印象を与えてしまうことを心から申し訳なく思います」としている。
小山田の発言が問題視されたのは、1994年1月発行の雑誌「ロッキング・オン・ジャパン」と1995年8月に発行された「クイック・ジャパン」。小学校から高校時代にかけて、学習障害を持つ生徒や転校してきた同級生をいじめていたことを告白。「マットレス巻きにして殺しちゃった事件とかあったじゃないですか、そんなことやってたし、跳び箱の中に入れたりとか。マットの上からジャンピング・ニーパットやったりとかさー」などと振り返っていた。
組織委は「組織委員会として把握していなかったが、不適切な発言である」としたが、「本人はこの取材時当時の発言については後悔し反省しており、現在は高い倫理観をもって創作活動に献身するクリエイターの一人であると考えている」と擁護。「小山田氏の貢献は大変大きなものであり、1週間後に開会する東京2020オリンピック開会式に向けて、引き続き最後まで準備に尽力していただきたいと考えている」と辞任や解任はしない意向を示した。
小山田は海外でも高い評価を得ていることから今回の起用となったが、発表された14日からネット上で批判が殺到していた。関係者によると、開会式の演出は完成しており、全面的な変更は難しい状況という。
◆小山田 圭吾(おやまだ・けいご)1969年1月27日、東京都生まれ。52歳。89年、小沢健二と結成した「フリッパーズ・ギター」でデビュー。「恋とマシンガン」などのヒットを出したが、91年に解散。93年からソロプロジェクト「コーネリアス」として活動し、ハイセンスな音楽性は「渋谷系」と呼ばれ、人気を博した。米国のレコード会社と契約するなど海外でも高い評価を得ている。父は「和田弘とマヒナスターズ」の元ボーカルの故・三原さと志さん。
◆東京五輪のこれまでのトラブル
▼新国立競技場の建設計画変更 イラク出身で英在住のザハ・ハディド氏の案に決まったが、総工費の膨張を理由に15年7月に白紙撤回。隈研吾氏の案が採用された。
▼エンブレム盗用疑惑 アートディレクター・佐野研二郎氏作の公式エンブレムがベルギーの劇場ロゴと酷似していると作者から指摘を受け、発表から1か月あまりで15年9月に白紙撤回。
▼マラソンと競歩が札幌開催へ 19年9月の世界選手権で途中棄権が続出した事態を受け、IOCが札幌への変更を主導。20年4月に正式決定した。
▼森氏の女性蔑視(べっし)発言 21年2月のJOC臨時評議員会で、組織委の森喜朗会長が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言。いったん辞任は否定したが、国内外から批判を受け辞任。
▼差別的な演出プラン 電通出身のクリエイティブディレクター佐々木宏氏がタレント・渡辺直美を豚に見立てた開会式の演出案を提案し、不適切として撤回させられた経緯が週刊文春に報じられて21年3月に辞任。
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