新世代のトレンドセッター?

ステランティス傘下の中国ブランドであるリープモーターは、新型の電動ハッチバック『B05』を来年初頭に欧州へ投入すると発表した。

新型B05は、都市型EV『T03』とクロスオーバー『B10』の中間に位置する。実質的にB10のローダウン版で、より手頃な価格設定となる。全長4430mm、全高1520mm、全幅1880mmで、リープモーターは「同セグメントで最も広い」としている。

ミュンヘン・モーターショーで公開されたリープモーターB05ミュンヘン・モーターショーで公開されたリープモーターB05    AUTOCAR

B05は「スポーティなハッチバック」で、「新世代のアーバン・トレンドセッター」として設計されたという。

デザインとしては、フレームレスドアや19インチの「スウィフトウィング」ホイールなどを特徴とする。

リープモーターのツァオ・リー副社長は以前、B05は世界中の若者への「贈り物」だと語り、「現状に妥協せず、平凡に流されない若者たちのための夢のクルマを創りたい」としていた。

B05の詳細はまだ公表されていないが、B10と同様の仕様となる可能性が高い。

『リープ3.5』と呼ばれるプラットフォームを採用したB10は、56.2kWhまたは67.1kWhのバッテリーを搭載し、最大約420kmの航続距離を実現。フロントに最高出力218psの電気モーターを配置している。

B05でもこれと同等の性能を実現すると思われ、欧州の人気車種であるID.3、MG 4 EV、BYDドルフィン、ルノー・メガーヌなどと直接競合することになるだろう。

インテリアはB10とほぼ同一のデザインとなる見込みだ。デジタル機能を重視したミニマルなコックピットを採用し、14.6インチのタッチスクリーンと8.8インチのインストゥルメント・ディスプレイを備える。

価格は未発表だが、上位モデルの『C10』が英国で3万2750ポンド(約650万円)から販売されていることから、B10は3万ポンド(約600万円)弱、B05は約2万7000ポンド(約540万円)からと予想される。

リープモーターは2027年までに英国で6車種を展開する予定で、B05は4番目となる。来年には、小型クロスオーバー『A10』と、約2万ポンド(約320万円)のハッチバック『A05』が続く。

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