9月10日、ブラジル地理統計院(IBGE)が発表した8月の消費者物価指数(IPCA)は前月比0.11%下落し、7月の0.26%上昇からマイナスに転じた。ブラジリアの市場で2023年5月撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)
[サンパウロ 10日 ロイター] – ブラジル地理統計院(IBGE)が10日発表した8月の消費者物価指数(IPCA)は前月比0.11%下落し、7月の0.26%上昇からマイナスに転じた。前月比マイナスは1年ぶりとなったが、エコノミスト予想の0.15%より小幅だった。
IBGEのマネジャー、フェルナンド・ゴンサルベス氏は、物価下落は米国によるブラジル製品への関税で影響を受ける品目の国内供給増加に関連している可能性があると指摘。「マンゴー、パパイヤなど一部農産物の価格が下落しており、米関税の影響の可能性がある。コーヒーも影響を受けている可能性がある」と述べた。
トランプ米大統領は、2022年の選挙後にクーデターを企てたとされて起訴されたボルソナロ前大統領に対し「魔女狩り」が行われているとして、ブラジルからの輸入品に50%の関税を課した。
オビー・キャピタルのポートフォリオマネジャー、カミロ・カバルカンティ氏は、8月のインフレ指標は中央銀行の利下げに慎重さが必要になる可能性を示していると指摘した。
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