欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は10日、新たな対ロ制裁の一環として、ロシア産化石燃料の段階的廃止を加速することを検討していると明らかにした。写真は仏ストラスブールで同日撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ストラスブール 10日 ロイター] – 欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は10日、新たな対ロ制裁の一環として、ロシア産化石燃料の段階的廃止を加速することを検討していると明らかにした。
フォンデアライエン氏は欧州議会での演説で、EUは現在策定中の第19弾対ロ制裁の一環として「ロシアの化石燃料、『影の船団(シャドーフリート)』、(ロシアが制裁回避に利用する)第三国の段階的廃止をより迅速化することを検討している」と述べた。
海上輸送によるロシア産原油の輸入禁止により、EUのロシア産原油輸入は90%減少したものの、ハンガリーとスロバキアはパイプライン経由で輸入を継続している。EUのデータによると、欧州は今年、ガスの約13%をロシアから購入する見通し。
米ホワイトハウス当局者によると、トランプ米大統領は4日の協議で欧州首脳に対し、ロシア産原油の購入をやめるよう求めた。また、ロシアのプーチン大統領に圧力をかける戦略として、中国とインドに100%の関税を課すようEUに求めていると、米国とEUの当局者が9日、明らかにした。
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