欧州連合(EU)は、ロシア産原油の主要な購入国であるインドや中国に対し、トランプ米大統領が求めている大規模な関税を課す公算は小さいもよう。4月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ブリュッセル 10日 ロイター] – 欧州連合(EU)は、ロシア産原油の主要な購入国であるインドや中国に対し、トランプ米大統領が求めている大規模な関税を課す公算は小さいもよう。EU関係筋が明らかにした。
EUのロシア制裁担当高官を含む代表団は今週、ワシントンを訪問し、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対する制裁を巡りどのような連携が可能か協議した。
当局者らによると、トランプ大統領はロシアのプーチン大統領に圧力をかけるため、中国とインドに対し最大100%の関税を課すようEUに求めたという。
EU外交官は「現時点で、インド、中国いずれに対する関税の可能性についても協議はない」と述べた。
EUはロシアに対し広範囲な制裁を課しているものの、関税については制裁とは異なる措置として位置付けており、関税実施には法的に正当な根拠を確立するために通常数カ月に及ぶ調査が実施されるという。
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