南アフリカのラマポーザ大統領(写真)は9日、貿易交渉準備のため複数の当局者を米国に派遣したと明らかにした。ワシントンで5月撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)
[ヨハネスブルク 9日 ロイター] – 南アフリカのラマポーザ大統領は9日、貿易交渉準備のため複数の当局者を米国に派遣したと明らかにした。南アはここ数カ月、米国による高関税の撤廃に向けトランプ政権との合意を目指している。
ラマポーザ政権は貿易協定を繰り返し提案してきたものの、トランプ米大統領は先月、南アからの輸入品に30%の関税を発動した。
ラマポーザ氏は議会で、「大統領府と貿易産業競争省は、米政府とのさらなる正式交渉に向けて準備を進める代表者を派遣した。交渉は近日中に始まる予定だ」と説明。南ア当局者がニューヨークとワシントンでトランプ政権の代表者、議員、財界人らと会談すると述べた。
協議について米通商代表部(USTR)からの確認はできていない。
南ア当局者らによると、米国は関税発動直前に交渉の席に着かなかったという。南アは1カ月前に貿易協定の改訂案を提出していた。
ラマポーザ氏は、南アの強みは重要な鉱物資源などの天然資源で、米国との協議はこの点を中心に行われていると述べた。
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