新モデルの「iPhone Air」

今年もアップル秋の新製品発表イベントを取材しにきている。

発表されたばかりの新iPhoneとAirPods Pro 3、Apple Watchのハンズオンレポートをお送りする。

今回は特に「iPhone 17 Pro」シリーズのデザインが変更になり、薄型の新シリーズ「iPhone Air」も登場したことへの注目が大きいだろう。

iPhone 17 ProシリーズiPhone 17シリーズ

それら実機の写真と動画をじっくり見ていただこう。

アコースティックな部分を再設計、ライブ翻訳にも対応する「AirPods Pro 3」

オーディオ的に気になる人が多そうなのが、「AirPods Pro 3」だ。

一見してデザインの変化は小さいのだが、中身はほぼ新規設計であるという。

AirPods Pro 3。ケースと一緒に見るとあまり差がわからない

まず、アコースティック設計が変わった。空気の流れが変化しているので、音の聞こえ方が違う。

ノイズキャンセルについては電気的・ソフトウエア的な変化に加え、イヤーチップの中にフォーム材が充填されるようになったことの効果が大きいという。イヤーチップ自体の取り付け径はAirPods Pro 2から変化なく、おそらくAirPods Pro 2用のイヤーチップをAirPods Pro 3に取り付けたりできると思われる。

だが、イヤフォンの音導管はAirPods Pro 2よりかなり長くなっていて、設計が変わっていることを思わせる。

AirPods Pro 3のイヤフォン部イヤーチップを外すと音導管が長くなっているイヤーチップはフォーム材が入ったものにイヤーチップはサイズ別に5つ(交換用にはサイズ違いが4つ)付属

イヤフォンには新たに心拍数センサーが内蔵されている。これはワークアウトが始まると機能する仕組みで、平常時にも心拍を測っているわけではない。Apple Watchの心拍数計測とは補完し合うようなものとなっており、両方を同時に使った場合にも、双方を組み合わせて計測結果が残る。

イヤフォンには新たに心拍用の非可視光センサーを内蔵

なお、Beatsの「Powerbeats Pro 2」も心拍計測に対応しているが、使われているセンサーは全く別のもので、アップルが独自に開発している。Powerbeats Pro 2はApple Watchなどと同じ可視光を使ったセンサーだが、AirPods Pro 3のセンサーは不可視光。なので、暗いところでつけて走っても耳から光が漏れることはない。

また、AirPods Pro 3と同時に「ライブ翻訳」機能が発表になった。

これは9月15日(日本ではおそらく16日)に公開されるiOS 26と組み合わせて使えるもので、Apple IntelligenceによるオンデバイスAI処理で実現される。

ライブ翻訳はiOS 26搭載のiPhoneとAirPodsを組み合わせて実現するもので、AirPods Pro 3だけでなく、AirPods 4とAirPods Pro 2でも利用可能になる。

二人で双方向通訳をする場合には、iPhoneとAirPodsをそれぞれ持っている必要がある。

衛星SOSに対応する「Apple Watch Ultra 3」

Apple Watchは「Apple Watch SE」「Apple Watch Series 11」「Apple Watch Ultra 3」が登場する。

特に注目はApple Watch Ultra 3だろうか。画面が明るくなったほか、衛星を使ったSOSにも対抗する。SOS対応はiPhoneと同じく、日本国内でも利用可能だ。

Apple Watch Ultra 3

高血圧の検知機能も備えているが、医療機器認定に関わる許認可の関係から、日本ではまだ利用できない。いつから使えるのかという状況も見えていないので、アップルのリリースの中では、この機能については触れられていない。いわゆる血圧測定機能ではなく、動作の傾向から血圧が高くなったタイミングを通知する機能になるようだ。

WACOCA: People, Life, Style.