トランプ米大統領はロシアのプーチン大統領に圧力をかける戦略として、中国とインドに100%の関税を課すよう欧州連合(EU)に求めたと、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が9日報じた。写真は、欧州連合旗と関税の文字。4月10日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[9日 ロイター] – トランプ米大統領はロシアのプーチン大統領に圧力をかける戦略として、中国とインドに100%の関税を課すよう欧州連合(EU)に求めた。米国とEUの当局者が明らかにした。
中国とインドはロシア産原油の主要な輸入国で、ウクライナで戦闘拡大を続けるロシアが経済を支える上で重要な役割を果たしている。
トランプ氏はEU側との電話会議で、欧州委員会のオサリバン制裁担当特使らに要請を伝えた。EU代表団は現在、制裁措置について協議するためワシントンを訪問している。
EU外交官によると、米国はEUが要請を受け入れれば、米国も同様の措置を取る考えを示したという。
EUはこれまで、制裁でロシアを孤立させる手法を取ってきたが、米国の要請を受け入れ関税を課すことになれば戦略変更となる。
一方、トランプ氏は9日、米国とインド間の貿易障壁の解消に取り組んでいると交流サイトに投稿した。
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