地方自治体による独自制度の創設が相次ぐ中、青森県も今年4月、2050年脱炭素や厳しい気候を踏まえた独自基準「あおもりGX住宅スタイル」を策定した。6月には産官学連携のプラットフォーム「あおもりGX住宅ビルダーズ」を立ち上げ、県内の工務店・設計事務所や、住宅関連事業者ともタッグを組み、良質な住宅の普及と、担い手である中小工務店への支援を両輪で進める。【編集長 荒井隆大】

あおもりGX住宅スタイルでは、新築・改修それぞれに基準を定める。新築は断熱等級6以上・一次エネルギー消費量削減率30%以上と、GX志向型住宅に近い水準を設定。改修の基準は断熱等級5以上・一次エネ消費量削減率20%以上。部分断熱改修も対象となる(国土交通省「部分改修の進め方と効果」に基づき評価)。

また気密性能についても基準を設けている。新築では0.7㎠/㎡と、基準として用いられることの多い1.0㎠/㎡を上回る水準を求める。改修でも、全体改修の場合は2.0㎠/㎥以下を基準とした。部分断熱改修は基準値を設けていないものの、気流止めの施工により「実質的な気密性能の向上」を要件にした[表1]。

また、あおもりGX住宅ビルダーズでは事業者の登録制度を設ける・・・

この記事は新建ハウジング9月10日号1面(2025年9月10日発行)に掲載しています。

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