2025年9月10日 6:39
厳しい残暑の中、福岡県と佐賀県で食中毒の報告が相次いでいます。8月23日には、佐賀市の老人ホームで、同じ食事をとった入所者39人の集団食中毒が発生しました。8月29日には、福岡県久留米市の居酒屋で、肝刺しなどの鶏料理を食べた30代の男性5人が食中毒の症状を訴えました。
■福岡県 生活衛生課・対馬 遊 係長
「まだまだ気温が高い時期が続くので、細菌性の食中毒は発生しやすくなるので注意が必要です。」
福岡県内で多いのは、ニワトリやウシの腸管にいる細菌「カンピロバクター」を原因とした食中毒です。
■対馬係長
「カンピロバクター食中毒の原因のほとんどが、加熱不十分な鳥刺しや鶏のたたきを食べることで発生しています。」
「カンピロバクター」が増殖しやすい温度は20~40℃くらいです。気温の高いこの時期は特に注意が必要です。
「カンピロバクター食中毒」を防ぐために家庭でできる対策は、まず、調理や食事の前後に、石けんを使って手をよく洗い「菌をつけない」ことが大切です。
生肉を保管する際には、ほかの食品との接触を防ぐため、ラップなどで密封しておきましょう。
まな板や包丁などの調理器具は、肉と野菜で使い分けましょう。
「カンピロバクター」は熱に弱いため、鶏肉は75度以上で1分間以上、中心部まで火を通しましょう。
まだまだ続く暑さ。食材や調理器具の取り扱いには十分注意して食中毒を防ぎたいものです。
※FBS福岡放送めんたいワイド2025年9月9日午後5時すぎ放送
最終更新日:2025年9月10日 6:39
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