仏新首相にルコルニュ国防相を指名=大統領府

フランスのマクロン大統領は、セバスティアン・ルコルニュ国防相(右)を新首相に指名した。写真はパリで5日撮影(2025年 ロイター/Christophe Ena/Pool via REUTERS)

[パリ 9日 ロイター] – フランスのマクロン大統領は、セバスティアン・ルコルニュ国防相(39)を新首相に指名した。大統領府が9日発表した。

ルコルニュ氏は、2年足らずで5人目の首相となる。

大統領府の声明によると、大統領はルコルニュ氏に対し、内閣を指名する前に予算などの政策で妥協点を見出すよう、議会のあらゆる勢力との協議を要請した。これはフランスでは異例の動きとなる。

ルコルニュ氏は2017年の大統領選でマクロン氏の当選に貢献した側近。この人選は、企業減税や退職年齢の引き上げなど経済改革を推進するというマクロン氏の決意を示すとみられる。

ただ、これにより中道左派の社会党の反発を招き、大統領と政権は議会での支持を極右政党の国民連合(RN)に頼らざるを得なくなる可能性がある。

予算交渉を担当してきた社会党のフィリップ・ブラン議員は「ルコルニュ氏の個人的な資質にかかわらず、彼の指名は議会に対する侮辱だ。マクロン氏が側近の一人を名指ししたことは、政権の終わりを予感させる」と述べた。

バイル首相は9日、マクロン大統領に対し正式に首相辞任を申し出ていた。 もっと見る

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