Detourは、世界各地のアーティストによるノートブックを使ったアート作品を紹介する展覧会。これまでロンドン、パリ、ミラノ、上海、ニューヨーク、そして大阪・関西万博を巡回してきた。今回は東京展として、日本のカルチャーや文脈に合わせて選ばれた41点を展示。名和晃平、板垣李光人、清川あさみ、Lauren Tsai、アイナ・ジ・エンドなど、多彩なジャンルのクリエイターたちが参加する。

本展の特徴は、ノートブックという身近なツールを通じて、アートの可能性を拡張することにある。描く、切る、解体、再構築。作家たちが自由なプロセスを経て生み出した作品群は、ときに立体造形としての存在感を放ち、1冊のノートがアートピースへと変貌する様を体感できる。キュレーションは国際的キュレーターの長谷川祐子と、東京・亀有を拠点に活動するSKWAT KAMEARI ART CENTRE(SKAC)が担当。会場には、詩人や建築家、俳優、デザイナーなど、異なる背景を持つクリエイターのコラボレーションによって生まれた作品が並ぶ。

また、今回はMIYAKE DESIGN STUDIOとモレスキンのコラボによる新ツール「NOTE-A-NOTE」も使用。出合いのなかで生まれる“第一印象”を書き留めることに特化した、感覚的なデザインが注目を集めている。

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