中国BYD、28年までに欧州向けEVを全て現地生産へ=幹部

 9月8日、 中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)は3年以内に欧州で販売するEVを現地生産し、欧州連合(EU)の関税を回避する計画だ。写真はステラ・リー副社長。ミュンヘンで9日撮影(2205年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[ミュンヘン 8日 ロイター] – 中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)(002594.SZ), opens new tabは3年以内に欧州で販売するEVを現地生産し、欧州連合(EU)の関税を回避する計画だ。ステラ・リー副社長が8日、ミュンヘンで開幕した欧州最大級の自動車ショー「IAAモビリティ」でロイターに語った。

BYDはハンガリーに工場を建設中で、今年中に生産を開始する予定。来年にはトルコでも生産を開始する。

EUは昨年、中国自動車メーカーが政府補助金の恩恵を受けていると判断し、中国製EVに関税を課した。

リー氏はBYDが欧州の需要に応じたEVを全て生産するのにどの程度の時間がかかるかとの質問に対し、「2─3年はかかるだろう」と答えた。

BYDは当初、欧州で完全EVのみを販売していたが、昨年末にプラグインハイブリッド車(PHEV)の販売も開始すると発表した。PHEVは消費者に人気があり、英国では同社の最も売れているモデルはPHEVとなっている。

リー氏は今後6カ月以内にさらに3─4種類のPHEVを発売するとし、欧州では近く完全EVを上回り、販売の主流となるとの見通しを示した。

「今後1、2年のうちにBYDのPHEVは(欧州で)圧倒的な販売台数を占めるようになるだろう」と語った。

リー氏はまた、27年に欧州で高級車ブランド「仰望」を発売すると述べた。

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