9日に南太平洋の島国バヌアツに向けて出発したオーストラリアのアルバニージー首相(写真)はラジオのインタビューで、バヌアツとの安全保障・開発協定は調印が遅れるとの見通しを示した。2024年8月、キャンベラで撮影(2025年 ロイター/Tracey Nearmy)
[シドニー 9日 ロイター] – 9日に南太平洋の島国バヌアツに向けて出発したオーストラリアのアルバニージー首相はラジオのインタビューで、バヌアツとの安全保障・開発協定は調印が遅れるとの見通しを示した。
バヌアツとの協定はオーストラリアが今月中に太平洋の島国と締結する予定となっている2つの主要な安全保障協定の一つ。
バヌアツ首相府は先月、協定がまとまり、9月に両国首脳が署名すると表明していた。
同首相府からは今のところコメントを得られていない。
バヌアツは最大の対外債権者である中国に近いと見られている。
アルバニージー氏はインタビューで「きょう調印されるとは思っていないが、進展させることはできるだろう」と説明。「バヌアツの政治は非常に複雑だ」と付け加えた。
同氏は10日にソロモン諸島で開催される「太平洋諸島フォーラム」地域首脳会議にバヌアツのナパット首相と共に出席する。
来週には独立50周年記念式典のためパプアニューギニアを訪れ、オーストラリアとパプアニューギニアの間で新たな防衛条約が締結される予定だ。
アルバニージー氏は、太平洋の安全保障は「太平洋ファミリー内で取り組む」必要があると、フォーラムのリーダーたちに伝えると述べた。
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