
ニューヨーク外為市場では、ドルが下落。5月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 8日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが下落。先週発表された低調な米雇用統計を受けて、月内の米利下げはほぼ確実視されている。また、石破茂首相の退陣表明を受け、円は全面安の展開となった。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.4%安の97.51。
ドルは対円で0.2%高の147.695円。取引序盤では一時0.8%上昇していた。
石破茂首相は7日夕に緊急の記者会見を開き、辞任する意向を正式に表明。今後行われる総裁選挙には立候補せず、後進に道を譲る。
ただ、バノックバーン・フォレックスの首席市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「ドル/円相場を動かしている要因は日本の政局でも金利でもなく米国の金利だ」とし、市場で見られる月内の連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ観測を指摘した。
LSEGによると、フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込む今月FOMCでの25ベーシスポイント(bp)の利下げ確率は90%、50bp利下げの確率は10%となっている。
ユーロは対ドルで0.2%高の1.1751ドル。
円は対ユーロで下落し、1年超ぶりの安値を付けた。 取引終盤ではユーロは0.4%高の173.40円となった。
フランスの国民議会(下院)がバイル内閣の信任投票を否決したとのニュースに対するユーロの反応は限定的だった。
ドルは対スイスフランでは、0.5%安の0.7937フラン。一時、7月24日以来の水準まで下落した。
英ポンドは対ドルで0.3%高の1.3545ドル。
豪ドルは0.5%高の0.6590米ドル、ニュージーランドドルは0.8%高の0.5938米ドルとなった。
11日発表の8月消費者物価指数(CPI)に注目が集まっている。
表はLSEGデータに基づいています
※外為市場
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