毎年、10月に行われる「新居浜太鼓祭り」を前に、太鼓台を飾る豪華できらびやかな刺しゅうを施した幕の修繕作業が最盛期を迎えています。
「新居浜太鼓祭り」は、太鼓台と呼ばれる山車が新居浜市内を練り歩く愛媛県を代表する秋祭りの1つです。
太鼓台は、豪華できらびやかな立体的な金の刺しゅうを施した幕で飾られますが、今、その幕の修繕作業が最盛期を迎えています。
市内にある飾り幕を製作する工房では、縦1メートル40センチ、横1メートル10センチほどの巨大な竜の刺しゅうの修繕作業が行われていて、「縫い師」と呼ばれる職人が、竜の表情をより鋭くするために眉のパーツの角度を微調整しながら丁寧に縫い合わせていました。
また工房では、太鼓台を高く担ぎ上げて力強さや美しさを競う「かきくらべ」の優勝旗を、ことし新たに製作していて、職人が旗に竜の刺しゅうを縫い付けていました。
縫い師の合田武史さんは「本物の竜のような、躍動感のある刺しゅうに仕上げています。世界でも珍しい立体的な刺しゅうを、ぜひ見てもらい祭りから活力をもらってほしい」と話していました。
「新居浜太鼓祭り」は、来月16日から3日間の日程で行われます。
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