「オール佐賀」でeスポーツの発展に取り組むコンソーシアムの設立総会=県庁

 ゲームでの勝敗を競い合う「eスポーツ」の普及と活用を推進しようと、佐賀県内の企業・団体や自治体、教育機関など産官学でつくるネットワーク組織「ALL-SAGA eスポーツコンソーシアム」が8日、発足した。参加する45団体が協働しながら地域振興や産業の活性化などに取り組み、佐賀からeスポーツの文化を広げていく。

 県庁で設立総会が開かれた。発起人の日野稔邦県SSP総括監が「eスポーツを切り口に、連携しながら新しい佐賀の可能性を広げていけたら」とあいさつした。誰もが楽しめる特色や、介護福祉の分野などで活用が進んでいることなどにも触れた。

 会長に県eスポーツ協会会長の中尾清一郎・佐賀新聞社社長を選任した。中尾会長は「お年寄りや、障害のある子どもたちもeスポーツのゲームに親しんでいる。社会的な広がりもあり、大きな可能性を秘めていると確信している」と述べた。

 eスポーツは「エレクトロニック・スポーツ」の略称。総会の後、参加者はレーシングゲームを体験した。(中島幸毅)

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