徹底した独自取材、データ分析
選手の本音や核心に迫る「鷹フル」
大津が7回無失点で4勝目をマーク…笹川は今季1号2ラン
ソフトバンクは5日、楽天戦(みずほPayPayドーム)に11-0で大勝した。打線は初回に牧原大成内野手の5号3ランで幸先よく先制すると。2回も柳町達外野手や中村晃外野手に適時打が生まれて3点を加点。7回には笹川吉康外野手が1号2ランを放つなど、攻撃の手を緩めなかった。先発の大津亮介投手は毎回のように走者を許しながら、要所を締めて7回無失点と好投。今季4勝目をマークした。
ソフトバンクは4連勝で貯金は今季最多タイの「30」となった。この日取材対応した小久保裕紀監督の主なコメントは以下の通り。
●試合前
――今宮健太選手は昨日のプレー中にアクシデントがあった?
「(周東)佑京が打球に突っ込んで、それをカバーした時ですね」
――今春キャンプでも痛めた左ふくらはぎか。
「同じところか、近くの箇所か。あの時ほどはひどくはないみたいですけどね」
――大事を取っての登録抹消。
「大事を取ってではないですね。プレーできないので。今日抹消します。石塚(綜一郎)を上げます」
――シーズン終盤での離脱は痛い。
「プレー中なんでね。しょうがないですよ。もう慣れました」
――復帰時期の見立ては?
「一応(最短の)10日で帰ってこいと言っていて、本人もそのつもりみたいですけど。年齢的にも必ず(故障は)あるので。ここを越えるとなくなるんですけど、34、35歳頃はみんな通ります。内野をしてる選手は大体やりますね。僕も2、3回あったので」
――近藤健介選手は試合前に打撃練習を行った。
「これまでも中で打っているんでね。(左脇腹に痛みが出るのは)止まったり、走ったりのところなので」
――スタメン復帰まではもう少し?
「まあ代打でいけるかどうかでしょうね。まだ本人と話していないので」
――ロベルト・オスナ投手が5日の2軍戦で先発登板した。
「登板予定はある程度決まっています」
――1軍復帰の基準は?
「どのくらい出力が戻っているのか、一番は本人に不安があるかどうか。登板を見てですね。まだ話していないので」
――石塚選手は8月打率4割近くと打っている。
「2軍では打ちますよ。今日はスタメンでいきます。(石塚の昇格は)全く頭になかったですけど、それも運なので。健太がこういうことになって、きょうの先発が左投手で。佑京を休ませようかと思っていたところだったので。スタメンで使うために上げたわけあないですけど、そういうところも運ですね」
――山川穂高選手の打撃状態は?
「良いわけはないと思いますけど。残り試合を考えてもやるしかないので。ああだこうだということではないですね」
昇格即スタメンの石塚が3安打「これも運だから」
●試合後
――打線が18安打11得点。
「きょうはゆっくり試合を見ていましたね」
――古謝投手攻略の要因は?
「初回が全てですね。牧原(大)が初球にホームランを打って、もう完全にこっちのペースで試合を運べたのでね。1回、2回で勝負があったという感じですね」
――昇格即スタメンの石塚選手が3安打の活躍。
「今宮の怪我で急遽、昨日の試合後のミーティングで石塚(の昇格)を決めたんですけど。その時点では、きょうスタメンで行くとは決めていなかったんでね。(ドームに)来てから、どうせならこれも運だからスタメンでいきましょうと。しっかり準備してきたなという感じですよね。いいバッティングでした」
――先発の大津投手が7回無失点の好投。
「きょうはフォアボールもなく、連打もなかったんでね。ヒットは打たれましたけど、大量援護をもらいながら、しっかり要所は締めるピッチングだったと思いますね」
――4連勝でカード初戦も取った。終盤の大事な試合での勝利。
「残り試合も少ないですし、もう日本ハムと一騎打ちなので。勝てるゲームは全部勝つという気持ちでやっています」
――大津投手は大量援護の中でもペースを乱さなかった。
「やっぱり6点、7点と入ると、なかなかペースも難しいところですけど。そういうのは一切見せず、無四球というのが良かったですね」
――石塚選手はヘッドスライディングを見せるなど気迫十分だった。
「それもそうですし、なんとしてもヒットがほしいという執念ですよね。自分でリクエストを言ってきたので。その姿勢が後の打席につながったのかなと思います」
――笹川選手には以前、振りすぎていると指摘していたが。
「まだ振りすぎていますよ。当たったら飛ぶんですから。まあ点差が開いていたので。残り試合数を考えると、少しでも主力を休ませたほうがいいパフォーマンスができるので。牧原大成と(中村)晃を早く下げて。代わって出た選手がしっかりアピールしてくれましたね」
――牧原大選手の状態が変わらずにいい。
「きょうは初回が全てでしたね。よくバントを出さなかったなと。直前まで迷ったんですけどね」
――柳町達選手は4安打。
「達はあれくらいずっと打っていたので。最近また上がってきているし、明日が大事ですね」
――牧原大選手は規定打席到達も見えてきたが。
「きょうも最後に打席が回りそうだったので、出るなら出ていいよとは言いましたけど、交代でいいと言っていたので。もちろん(残り打席数とかの)計算は全てしていますけど、だからといって(打順を)1番でいこうとはならないですね。組織があっての個人なので。打席が足りなくても、特例での首位打者を目指せばいいんじゃないですかね」
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)
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