EU・メルコスル貿易協定、ルラ氏が年内締結に期待 欧州委員長と会談

 9月5日、 ブラジルのルラ大統領(写真)が欧州委員会のフォンデアライエン委員長と電話で会談した。ロンドンで2023年5月撮影(2025年 ロイター/Peter Nicholls)

[サンパウロ 5日 ロイター] – ブラジルのルラ大統領が5日、欧州委員会のフォンデアライエン委員長と電話で会談した。政府が声明で明らかにした。

ルラ氏はフォンデアライエン氏に、南米の南部共同市場(メルコスル)と欧州連合(EU)の貿易協定が年内に締結するよう期待していると述べた。また両者は、国際貿易が混乱している中、この協定は「戦略性を増している」との見解で一致したという。

提示されている協定では、メルコスルがEUからの輸入品91%に対する関税を撤廃する一方、EUはメルコスルからの輸入品92%への関税を最大10年かけて段階的に撤廃する。

フランスなど一部のEU加盟国は協定に懸念を表明しており、合意が阻まれる恐れがあるものの、農産物に輸入制限措置が提案されたことを受け、フランスにも歩み寄りの兆候が見られるという。

フォンデアライエン氏は会談について、「これはわれわれの強力なパートナーシップと多国間主義に対するコミットメントを示す重要なシグナルだ」とXに投稿した。

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