公開日時 2025年09月08日 05:00
アルベルト城間さん(壇上中央)が奏でる音楽に合わせて手作りカホンを叩く子どもたち=18日、那覇市の大嶺自治会館
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琉球新報朝刊
【那覇】那覇市宇栄原の字大嶺自治会館で8月17日、ディアマンテスのアルベルト城間さんを迎えて夏休みのイベントが開かれた。
午前中の第1部では、地域の子どもたちがペルー発祥の打楽器「カホン」作りに挑戦。長方形のカホンの表面にシーサーの顔を描き、塗料で色づけしてオリジナルカホンを制作した。夕方からは第2部としてトーク&ライブが開かれ、アルベルトさんやディアマンテスのメンバーらと共にそれぞれのカホンをたたいて演奏を楽しんだ。
労働力としてアフリカから連れてこられた黒人奴隷たちが楽器の演奏を禁じられている中で、音楽を奏でるために木の板を使って作ったのがカホンの始まりといわれている。
ペルー出身で県系3世のアルベルトさんは「子どもたちの笑顔に元気をもらえた。ペルーの音楽やカホンが沖縄で広がるきっかけになれば」と期待を込めた。
字大嶺婦人会が手作りのタコライスや菓子を販売し、字大嶺青年会がエイサーを披露するなど、地域全体で連携しながらイベント運営に取り組んだ。字大嶺自治会の赤嶺秀喜会長は「子どもたちが喜んでくれてよかった。みんなが一つになれた」と喜んだ。
(普天間伊織)
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