インドのゴヤル商工相は4日、欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)交渉の「急進展」に伴い、欧州委員会のシェフチョビッチ欧州委員(通商・経済安保担当)が来週首都ニューデリーを訪問すると明らかにした。写真はゴヤル氏。スイス・ダボスで2022年撮影(2025年 ロイター/Arnd Wiegmann)
[ニューデリー 4日 ロイター] – インドのゴヤル商工相は4日、欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)交渉の「急進展」に伴い、欧州委員会のシェフチョビッチ欧州委員(通商・経済安保担当)が来週首都ニューデリーを訪問すると明らかにした。
複数のインド当局者は、交渉が進んだ段階にあり、同じく来週予定されている次回会合は、年内の交渉妥結に向けて合意を形成する上で極めて重要だとしている。
ゴヤル氏がテレビのニュースチャンネル「インディア・トゥデー」に語ったところによると、シェフチョビッチ氏は11日から3日間の日程でインドを訪問する。
インドとEUのFTA交渉は8年間停滞した後、2021年に再開された。EUは自動車や医療機器、ワイン、蒸留酒、乳製品について大幅な関税引き下げを求め、一方のインドは繊維製品や医薬品、鉄鋼、石油製品についてアクセス拡大を求めている。
フォンデアライエン欧州委員長はこの日、インドのモディ首相との電話会談後、年内のFTA交渉妥結への取り組みを続けていると説明した。また、ロシアにウクライナ軍事侵攻の終結を求める上でインドが重要な役割を担っているとして、EUとインドが早ければ26年に、共同の戦略的課題について首脳合意を目指すと述べた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
WACOCA: People, Life, Style.