KitKatが、オーストラリアの公共交通機関の座席の柄に溶け込むデザインのパーカー「Commuter Camouflage (Camo) hoodies」を発売した。
『Campaign Brief』の記事が伝えたところによると、この企画は広告代理店VMLとの共同によるもの。
通勤時間を「自分の時間」として守るために
調査によると、オーストラリア人の87%が通勤時間を休憩や「自分の時間」と捉えているという。
しかし、その貴重な時間に知人とばったり会うことは、多くの人にとって望ましくないようだ。通勤者の59%が、通勤中に姿を消せたらいいのに、と願っているとのデータもある。
こうしたインサイトに基づき、KitKatはこの限定版パーカーを開発。公共交通機関の座席に擬態することで、通勤中の休憩時間をスタイリッシュに守ることを目的としている。
© Campaign Brief/vimeo
パーカーに搭載された機能
このパーカーには、いくつかの機能が搭載されている。
まず、「TOTALZIP tech」と名付けられたジッパーは、フードの頂点まで完全に閉めることができ、顔を隠すことが可能。
また、「CHOC POCK」という特別設計のポケットは、KitKatを保管し、チョコレートが溶けるのを最小限に抑えるためのものだという。
さらに、リバーシブル仕様になっており、擬態用の「カモフラージュ」サイドと、休憩モードを終えた時に見せる「KitKat」サイドを使い分けることができる。
ユーモアを交えたキャンペーン展開
ネスレの菓子マーケティング責任者であるShannon Wright氏は、「KITKAT Commuter Camo Hoodiesは、通勤者が休憩時間として通勤時間を取り戻すための遊び心のある方法です」と語っている。
このキャンペーンは、オーストラリアで最も公共交通機関の利用者が多いメルボルンとシドニーに焦点を当て、SNSや屋外広告、インフルエンサーを通じて展開された。コメディデュオのSwag on the BeatやクリエイターのWill Gibbも起用され、これまでに2,500万人以上のオーストラリア人にリーチしたという。
VMLのANZ(オーストラリア・ニュージーランド)CEOであるThomas Tearle氏は、このキャンペーンがオーストラリア人の「自分の時間」を取り戻したいという文化的インサイトに応えるものであったとコメントしている。
パーカーは、KitKatの特設ページで販売されている。
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